日本人だけが知らない外来の米売場 8
手に取ってよく見ると、細長い粒のコメでした。
私達が食べている短い粒のジャポニカ種とは、明らかに種類の異なるコメです。
インディカ米でしょう。
隣には、香辛料のたぐいや、見たこともない豆類が並べられており、その棚全体がエスニックコーナーとなっています。
知り合いからの情報どおりでした。
近くにいたスーパーの店員にコメの経緯を聞いてみました。
店員は、スーパーの店名入りの作業着を着た、若い外国人男性でした。
色が浅黒く、バングラデシュかパキスタンのどちらかの国の人でしょう。
彼は、あわてて上司を呼んできました。
やってきたのは、まだ20代の若者。
このスーパーの経営者の息子のようです。
「このコメは外国産ですか」
「そう。インディカ米」
「どこから仕入れているんですか」
「隣の町に住む、パキスタン人の食料品店から買っている。仕入れ値?1キロ700円だよ」
「そのパキスタン人は、どこからコメを手に入れてるんですか」
「東京から買ってくるようだけど、その先は知らない。聞いたことない」